子宮頸がん検診(細胞診)の結果について

検診結果
医療機関によって違いはありますが、およそ2~3週間後には細胞診の検査結果がわかります。結果は郵送してもらうか、再受診時に説明を聞くかなど、施設によって異なりますので、検診終了時に確認しておきましょう。

子宮頸がん検診(細胞診)後の流れ

子宮頸がん検診(細胞診)の結果によって、その後の対応は異なります。

検診結果を確認

子宮頸がん検診(細胞診)の結果は「精密検査不要」もしくは「要精密検査」のどちらかです。

結果が「精密検査不要」だった場合

「精密検査不要」の場合でも、2年に1回は定期的ながん検診を受けるようにしましょう。

結果が「要精密検査」だった場合

「要精密検査=がん」というわけではありません。より詳しく検査するために、検診結果が来てから1か月以内を目安に必ず医療機関を受診することが大切です。
検診結果によって、精密検査の内容が変わります。STEP2以降をご覧ください。

STEP
1

要精密検査の場合

検診の結果が以下のどちらか確認します。

結果が「ACS-US」だった場合

「ACS-US(アスカス)」とは意義不明な異形扁平上皮細胞を意味し、精密検査を勧められます。
ハイリスクHPV検査1)が最も勧められますが、病院設備によっては、6カ月後と12カ月後に細胞の検査を行う場合もあります。
ハイリスク型HPV陰性の場合には、1年後に子宮頸がん検診を、陽性の場合には再度精密検査を勧められます。

結果が「ACS-US」以外だった場合

以下のどれかに当てはまる方は、コルポスコピー検査2)(および生検3))を行います。

  • HSILを除外できない異型扁平上皮細胞(ASC-H
  • 軽度扁平上皮内病変(LSIL
  • 高度扁平上皮内病変(HSIL
  • 異型腺細胞(AGC
  • 上皮内腺がん(AIS
  • 腺がん(adenocarcinoma
  • 扁平上皮がん(SCC
  • その他の悪性腫瘍

精密検査後は、検査の結果に対応した外来管理や治療を受けます。


精密検査の詳細

1) 精密検査 ー ハイリスクHPV検査
細胞診の結果によっては、感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)の種類を確認するための検査を行うこともあります。これは、特に子宮頸がんを発生する危険性が高い種類のHPVに感染しているかどうかを調べる検査です。※1
細胞診と同じく、子宮頸部の表面をブラシなどでこすって採取した細胞から調べることができます。※2

★検診の結果や検査の内容について気になることや不安なことは、医師に相談しましょう。

2) 精密検査 ー コルポスコピー検査
コルポスコープと呼ばれる拡大鏡を使って、子宮頸部の状態を詳しく見ます。

3) 精密検査 ー生検
顕微鏡検査のため、疑わしい部分の組織を採取します。

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